マレーシアの病院で、12歳の息子の発達障害について再診断を受けました。
結論としては日本での診断名と大きな変更はないものの、マレーシアで受けた診断ということで学校とのやりとりがよりスムーズになったと感じています。
今回は、マレーシアで発達障害の診断を受ける際の流れや費用についてまとめました。
マレーシアで子供の発達に不安を感じているなら、ぜひ参考にしてください。
また、マレーシアでの発達障害児育児について自分の意見をまとめた記事はこちらです↓
息子の発達障害と現在の学校について
12歳なった息子は、日本で小学校2年生の時に自閉症スペクトラム+ADHD傾向強めの診断を受けています。
マレーシアに来るまでの2年間、インチュニブを服用していましたが感情コントロールや落ち着きのなさの部分で大きな効果は感じませんでした。
2022年の頭、コロナ禍にマレーシア母子留学を強行し、そのタイミングでインチュニブの服用を医師に相談の上で中断しています。
現在の学校は特に発達障害児向けの学校ではありませんが、コロナ禍不況ということもあり入学が許可されたのだと思います。
それでも、発達障害に関する知識が豊富なプロのカウンセラー兼教師が在籍しているため、日本にいた時よりも親身かつ的確なサポートをしてもらえています。
我が家は、本当に恵まれた環境かつタイミングでの入学でした。
日本人から留学先の国としてマレーシア人気が集まっている今、残念ながら学校側から発達障害児の受け入れを断られることも珍しい話ではありません。
発達障害の再診断を受けた理由
息子は現在、毎週カウンセラーの先生とセラピーを実施し、半年に1度程度頻度で病院のサイコロジストの診察を受けていました。
こちらの記事↓でも記載したように、息子の症状はとてもよくなっており、全ての取り組みがプラスに働いていると感じています。
それではなぜ、再診断を考えたかというと、カウンセラーの先生から勧められたことと、多少の英語力が身についた今、今後の教育について息子に適した方向性を考えたいと思ったためです。
元からの通院先での再診断となることから、特に新しい病院を探す必要もなく再診断の希望のみで話が進みました。
息子はライティングや文章読解の英語で苦戦していますが、英語の指示や質問は理解できる状態になったことも、マレーシアでの診断に踏み切った理由の一つです。
発達障害の診断の内容
日本で受けた診断WISCには2時間程度の時間がかかったような記憶があるのですが、マレーシアで受けた診断は簡易版だったのか1時間未満で終わりました。
テストには同席できず、問題も確認不可なため息子から聞いた話では、計算問題と英語の授業のような問題があったとのことです。
また、テストの前には息子と1年以上付き合いがある教師に息子の授業態度・学校での様子について細かなアンケートをもらうように言われました。
学校が全面的に協力してくれたので、4名の先生に答えてもらえました。
- 息子の去年の英語の担任
- 息子の今年の英語の担任
- 息子のスクールカウンセラー
- 息子の家庭教師
どの先生も細かく息子の様子を説明してくれたのがありがたかったです。
発達障害の診断に必要だった費用
地方都市在住であり、おそらく簡易テストだったことから費用は非常に手頃な価格でした。
普段の診察と同じくらいの300RM未満です(1万円未満)
マレーシアでの発達障害の診断には3〜5万円近く必要だと言われていたので、正直助かりました。
発達障害の診断の説明について
私の英語力が低いため、診断の説明には日本語が堪能な医学生が同席してくれました。(さらに英語が堪能な友人まで同席してくれました)
おかげで細かな部分まで説明が聞け、今ある不安や質問もクリアになりました。
英語に自信がない方は、診断結果のタイミングのみでも通訳をお願いすることをおすすめします。
結果的に、息子は軽度の自閉症・ADHD・文章読解に特化した学習障害がつきました。
マレーシアで発達障害の再診断を受けて思うこと
正直「学習障害もついてしまったか〜・・」覚悟はしていたもののショックな診断結果でした。
しかし、日本で受けた日本語の診断書を私が英訳したものとは違い、マレーシアで受けた英語の診断書を活用した学校との話し合いは、これまでよりさらにスムーズでした。
学校のカウンセラーの先生が診断書をもとにした適切なサポートを考えてくれ、先生が再診断をおすすめした理由を再認識しました。
途中で子供が体調を崩して予約を取り直したりなどのトラブルがあり、テストの予約から診断書の受け取りまでには3ヶ月以上かかってしまいましたが、次のタームから新しい取り組みが始められることになったのも診断書のおかげです。
発達障害児連れでマレーシアに渡航した方・マレーシアで育児中に子供の発達に不安を感じている方は少なくないと思うため、この記事が少しでも参考になればと思います。