マレーシア子育て

【発達障害児のインター選び】信頼できるSpecial Supportの先生を見つける方法

マレーシアには、発達障害児の受け入れをしているインターナショナルスクールが複数あります。

そのような学校には、Special Support(学校によって名称は違うかも)の先生がおり、生徒の特性を理解した上で保護者と学校との橋渡しをしながら、学校での配慮について提案・実行してもらえます。

だからこそ、マレーシアのインターを選ぶ時には必ずスペシャルサポートの先生とオンラインまたは対面で話をしてほしいです。

しかし、残念ながら・・・役職だけスペシャルサポートの先生・資格があっても知識や経験あ不足している先生・そもそも性格的に適任とは思えない先生も存在するものです。
そのハズレの割合は日本より高いんじゃないかな・・・ってのは個人的な感想です。

今回の記事では、インターナショナルスクールに入学をしてからがっかりすることがないように、信頼できるスペシャルサポートの先生がいる学校を選ぶ時のポイントをまとめました。

Special Supportの先生と話す時にチェックするべきポイント

スペシャルサポートの先生と話をする時には、自分の子供の特性を理解してもらうだけでなく、次のようなポイントもチェックしてください。

特性に対してより理解を深めようという姿勢があるか

発達障害児の特性は十人十色。診断名だけで全ての特性を理解することはできません。

例えば「衝動性が強いんです」と説明をした時に、向こうから「具体的に、どのようなタイミングで衝動性が強くなりますか?」など、追加の情報を聞いてくれる相手を選びましょう。

特性について理解を深めるためには、ごく自然なことだと思います。

具体的な配慮について提案してもらえるか

マレーシアと日本では文化的な違いもあるし、学校ごとに方針も異なります。
保護者が「あれしてこれして」と依頼するのは、なかなか塩梅が分かりにくいものです。

もちろん保護者からの希望は伝えるべきですが、特性を聞いた上で「こんな配慮はどうでしょうか」と提案してくれる方だと、話を進めやすくなりますよね。

また、その配慮について実際に学校で実績があるのかも聞いてみるべきです。

提案を実現可能な権力を持っているか

これね、一番確認しにくい部分なのですが、スペシャルサポートの先生の申し出に対して学校がどう考えるかというポイントです。
スペシャルサポートの先生は校長先生ではありません。

だから、スペシャルサポートの先生の提案した配慮を学校が許可するのか・他の先生が従うかは別の話になるんです。

権力というか、立ち位置というか、他の先生+学校からの信頼度と言っても良いのかもしれない。

現段階で他の発達障害児がどのような配慮を受けているのか・・・先生の勤続年数や経験を確認すると少し状況が読めてくるんじゃないでしょうか。

こんなSpecial Supportの先生には要注意

絶対に配慮が必要な子が、こういうタイプのSpecial Supportの先生がいる学校は、選ばないようが良いです。

診断名から特性・必要な配慮を決めつける

発達障害児と本気で向き合った経験がある方なら簡単に分かることですが、診断名だけで適切な配慮を簡単に決めることなんて不可能です。

先ほどもお伝えしたように、特性は子供によって変わる+適切な配慮もそれぞれ違うからです。

でも、いるんですよね「ADHDなら〇〇だから〇〇をしましょ」みたいな先生。特性について詳しく聞かずに話を進める傾向があります。

発達障害児の葛藤・苦悩に寄り添えない

よくその態度で先生になったな?と思うほどですが・・いるんです。
具体的には困りごとに対して「なんで、できないんでしょうね?」という姿勢。

いやほんと、簡単にできたら発達障害児じゃないよね?と思います。
こういうタイプの方は、なんとなく資格だけ取った系なのかな?

提案がない・聞くだけ

「見守りましょう」や「成長を待ちましょう」・・だけで何の提案もない先生。日本ではよくある一般的な対応です。

でも、マレーシアでは適切なアプローチ・配慮を提案して子供が学校で過ごしやすくしてくれるケースが多いので、消極的な見守り体制では日本にいるのと変わらなくなっちゃいます。

こんなSpecial Supportの先生なら安心!

次に、こんな先生がSpecial Supportをしてくれたら安心できるって思う方の特徴をまとめました。

子供と信頼関係を築くことに力を入れてくれる

スペシャルサポートの先生と当事者である子供の間に信頼関係がないと、学校でのサポートがうまく進まないだけでなく、最適な配慮もみえてきません。

優れたスペシャスサポートの先生は、その事実を理解しているので、「どう子供と信頼関係を築こうか」まず考えてくれるはずです。

うちの場合は、留学スタート時に10歳を過ぎていたため簡単ではありませんでしたが、先生が週に1回子供と会う時間を設定してくれて、少しずつ強い信頼関係が構築されました。

これまでどんなサポート実績があるのか細かく説明してくれる

これまで先生が実施してきたサポート実績や現在進行形の他の生徒の話を聞くと、先生だけでなく学校の受け入れ態勢も把握できます。

日本だと「それって個人情報では・・」という感じがありますが、マレーシアはその辺が少し緩いので、名前までは出さないけれど実績として話が聞けるケースが多いです。

私は「多動の特性がある生徒は授業中にスライムを持ち込んで良い許可を出しているの、手先を動かすことで多動が緩和して席に座っていられるようになったのよ」などの話を聞きました。

大丈夫大丈夫で済ませずに現実も伝えてくれる

マレーシアあるある「Can Can」で終わらせるのではなく、「現実的に考えて、こういうところは困るだろうね」と言ってくれる先生の方が、適切なアプローチを理解していると感じます。

きちんと特性を把握してくれている証拠です。

うちの場合は、グループワークに苦手意識が強かった息子に対して、事前に準備できることをアドバイスしてもらえていました。

Special Supportの先生が突然いなくなってしまうこともある

マレーシアのインターナショナルスクールは、先生の入れ替わりが激しいです。

だから、やっと見つけた信頼できる先生が早々にいなくなってしまう可能性も十分あると考えておいてください。

「じゃあどうするのよ〜」って思いますが、信頼できる先生がいる間に学校との信頼関係を構築しながら子供が学校に馴染めば、もうこっちのもん!

大半の特性は年々和らいでいくものだし(別の悩みが生まれるんだけど)意外となんとかなると思います。

我が家も息子を支えてくれた最高のスペシャルサポートの先生は、入学してから2年半後に退職してしまいました。
先生から退職については1年以上前に聞いていたので、それまでにやれることを全てやらせていただいたんです。

一人の先生が何十年も学校に留まることは稀なので、「留学スタート後数年の間だけでも、信頼できるスペシャルサポートの先生と付き合えればラッキー」くらいに思っておきましょう。

まとめ

発達障害児のマレーシア留学では、スペシャルサポートの先生が重要な役割を果たします。
留学成功を左右すると考えても良いんじゃないかな!!?

これからインターナショナルを探そうと考えている発達障害児の保護者の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
お子さんにぴったりの学校が見つかりますように。

ABOUT ME
sumire
フリーランスライター・カメラマン マレーシアで13歳発達障害児・9歳マイペース女子育児をしています。