マレーシアでの生活

【コロナ禍親子留学】マレーシア留学に向けての流れ①

コロナ禍である2021年頭にマレーシアのインターナショナルスクールにアプローチを始めた私たちは、特に仲介業者さんを使わずに留学までの手続きを進めています。

しかし、マレーシアはタイミング・行く学校・その学校がある州によって大きく手続きの難易度が変わり、私が出会った学校はかなり日本での手続きが楽なパターンだったと自覚しています。

今回は小学生子連れマレーシア留学コロナ禍編として、私の経験を書き残しておこうと思いますので、もし参考になればご覧ください。

※ステップごとに必要書類や注意点をまとめましたので、少し長文になります。

①インターナショナルスクール探し

まずは入学予定のインターナショナルスクール探しを行います。

最重要ポイントですが、マレーシアには多くのインターナショナルスクールがあるので、なかなか時間がかかる作業です。

個人情報管理の問題もあって、実際にその学校に通っている日本人が情報発信していることは少ないため、仲介業者さんのブログなどが参考になるでしょう。

学校選びのポイント

・住みたい場所・こだわる教育方針などで希望の学校が絞れる
・今後の入国までの手続きは学校にかかっているので丁寧な対応がある学校を選ぶべき!

②学校が決まったら入学試験に必要な書類の提出

いくつかのインターナショナルスクールに候補を絞ったら、教育内容や学費をサイトで確認し、質問事項を問い合わせてみます。

すぐに返事が来る学校もあれば何日も返事が来ない学校もありますので、信用できる相手かどうか見極めましょう。

丁寧な対応がある学校では返事も早く、こちらの不安を解消してくれる返事がもらえるはずです。

その後、願書提出・入学試験に進みます(1年生以下の年齢では面談のみの場合もあるようです)

入学試験時に求められた書類

我が家が求められた書類の例ですが、学校によって内容が変わるため注意してください。願書提出後に入学試験費用の支払いを済ませて試験に挑みます。

・願書

学校指定の書式の願書を提出します。アレルギーについてや病歴など細かな記載事項がありました。

・英文の成績証明書(3年分)

我が家は入学希望時期が近く小学校の対応が間に合わなかったので、最初は私が自分で英訳したものを提出し、試験後に小学校が作ってくれた英文の成績証明書を提出する形で対応してもらいました。

また、息子は公立小学校の転校経験があったため、転校前の成績証明は該当校に行かないと受け取れないと言われ、2校に対応してもらう必要がありました。

特に英文の成績証明に慣れていない学校では少し時間が掛かります。

・両親・子供のパスポートのコピー

写真のついているページをPDFで送りました。

・証明写真データ

サイズの指定があり、念の為カメラ屋さん(カメラのキタムラ証明写真撮影サービス)に撮影に行きました。データ受け取りで一人3,000円くらいでした。

願書提出時のポイント

・英文の成績証明を受け取るには少し時間がかかるので早めに動く
・転校歴がある場合は両方の学校に成績証明を求める必要がある(かも)

③入学試験を受ける

入学試験はコロナ禍で日本国内で受ける場合は、オンライン試験になると思います。

我が家の場合は、パソコンで試験(指定のURLで実施)・隣にスマホを置いてその光景を学校側が監視だったため、デバイスが2つ必要でした。

試験の内容は学校によって大きく変わるはずです。息子は4年生で英語がほとんど話せないことから、英語が母国語でない生徒用のクラスが用意された学校を選んでいたため、テスト結果にシビアではなかったと思います。

息子は割と楽しそうにテストを受けていました。英語がほぼ話せていない状態でも算数はそこそこできたようですが、英語と作文は全くだったらしいです。作文のテストは多分私が受けても赤点な気がします・・・。

ちなみに小学一年生の妹は面談のみで、面談もオンラインの英語レッスンのような遊びがメインの流れでした。

※息子の英語力は英会話スクールに2年通学しているものの、まだまだ初心者です。

入学試験時のポイント

・英語が話せない子に慣れている学校は対応に安心感がある
・算数は英語ができなくてもある程度点数が取りやすい(かも)

④入試結果を受け取り入学金などの支払いをする

入学試験後1週間ほどで試験結果が通知され、すぐに入学許可証と請求書が送られてきます。

請求内容はざっくりと

・入学金
・デポジット(1学期分の学費)
・ビザ申請料
・保険とか

支払い期限が設けられているので、試験前に出金予定は立てていた方が良いでしょう。

入学金支払い時のポイント

・クレジットカードによっては海外への高額支払いにロックがかかるので要注意

⑤学校がMOE(マレーシア教育省)に手続きをする

※ここから恐らくコロナ禍の影響で行くタイミング・行き先によって流れが大きく変わります。

入学手続開始とともに学校側が、マレーシア教育省であるMOEに「この生徒を入学させます」的な申請を行います。承認が下りるまでに1ヶ月〜2ヶ月と聞いていましたが、2021年末申請の我が家の場合は3週間程度でした。

⑥待ち時間にビザの申請書類を準備する

マレーシアの学生ビザと保護者ビザは、マレーシア到着後の申請になるため、日本で必要書類を揃えなくてはいけません。このビザの申請書類も学校によって変わります。

特に日本国内で英文の出生証明書や結婚証明書が求められると、大変な手間がかかる(らしい)ので要注意です。

調べただけの内容ですが、日本国内で公式な英文の出生証明書などを手に入れるためには、行政書士サービスなどを活用するか、自分で英訳した上で公証役場で公証を得てから在日マレーシア大使館に行き、承認印をもらう必要があるようです。

コロナ禍の今では在日マレーシア大使館は完全予約制になっており、3ヶ月待ちだと言われました。(急ぎの場合はなんとかできなくもないと濁した言い方もされました)

かなり細かくこの方法を調べて戦々恐々としていた私ですが結果的に、うちの子の入学予定のインターナショナルスクールでは、この大変さを知ってか知らずか?

日本国内で戸籍謄本を取得する→マレーシア渡航後に在マレーシア日本大使館で翻訳・証明をしてもらう流れになっているそうです。

ビザの申請に必要だった書類

・戸籍謄本の原本
・銀行の英文残高証明

パスポートはすでにデータを送っているので、これだけでした。かなりあっさりとした内容で、若干不安を覚えたのも事実です。

また、銀行の英文残高証明は同行する母親でなく夫名義の口座で良いとのことでした。英文の残高証明を作るなら住信SBIネット銀行がお勧めです。

郵送や手数料の手間がなく、インターネットやアプリ経由で簡単に英文残高証明をダウンロード可能になっています。

自分はソニー銀行をメインに使用していたのですが、今後のことを考えて念の為自分もSBIネット銀行の口座を急いで開設しました。

ビザ用書類集めのポイント

・銀行の英文残高証明は住信SBIネット銀行がおすすめ!

⑦My Travel Passを受け取る

学校がMOEの承認を得た上でマレーシア移民局へMy Travel Passを申請します。My Travel Passを簡単に説明すると入国許可証だと考えて良いと思います。
※この点は解釈が間違っていたらごめんなさい。

My Travel Passは子供のものが先に承認され、学校からメールで受け取りました。同時に入国する親の My Travel Pass取得までにはもう1週間かかりました。

あくまで参考ですが、我が家は入学試験2人目が終えて支払い完了してから1ヶ月くらいで子供のMy Travel Passが手に入った流れです。

My Travel Passが全員分手に入ったら、ついに出国日を決めていきます!

⑧航空券・隔離ホテル・PCR検査の予約

ここからは急に大忙しになります!

まず自分で航空券を予約し(今はビザなし入国では往復チケットが必要なようです)、MySafeTravelという隔離ホテル予約サイトから隔離ホテルを予約します。

2021年年末頃からはアップグレードプランであるプレミアムパッケージではなくスタンダードパッケージでもホテル選びができるのですが、私の予約時は残念ながら満室ばかりで選択肢がありませんでした。

空港から隔離ホテルまでの移動手段もシャトルバス以外の方法(貸切の車)もいくつも選択可能でした。しかしシャトルバスでも1人100RM(2,800円程度)必要なので、我が家はシャトルバスを選択しました。
※マレーシア入国の流れで後日説明しますが、シャトルバスの利用はお勧めしません!

同時にマレーシアで受けるPCR検査費用も精算になります。

ホテルによって費用に差はありますが、2021年末段階では隔離の管理費用(2600RM/人)が不要になったため、ホテル宿泊費・送迎費・食事代・シャトルバス代・マレーシアでのPCR検査費用✖️3人(子供は宿泊費が半額程度)15万円位に収まりました。

項目RM円(1RM/28円計算)
マレーシアでのPCR検査費用1,59044,520円
隔離費用3,09486,632円
送迎費用3008,400円
合計4,984139,552円
※親1人12歳未満の子供2人/7泊8日のスタンダードパッケージの場合

また、日本出国前に受けるPCR検査も同時に予約しましょう。

この作業は慎重かつ出国まで日付が短い場合は大仕事になりますので、ミスのないように注意してください。(我が家は出国まで1週間未満だったので一晩で全部済ませました)

航空券・隔離ホテル・PCR検査予約時のポイント

・クレジットカードによっては海外への高額支払いにロックがかかるので要注意
・日本国内のPCR検査予約先は事前調査しておくとスムーズ

⑨MySejahteraの登録

MySejahtraはマレーシアに入国時に必要なアプリで、出発前にインストールしておかなくてはいけません。入国後もずっと活用するアプリです。

日本で受けたワクチン証明を反映してくれるのですが、反映まで2〜5日かかることから、もっと早い段階で登録をしておいた方が良いと思います。

マレーシアの住所が必要だったので、学校の方に相談して入居予定のアパートの住所を先に教えてもらいました。

また、MySejahtraの登録方法は、丁寧な情報配信をしてくださっている方が多いため、ネット検索をお勧めします!

MySejahtera登録時のポイント

・MySejahteraは出国前に余裕を持って登録しておきたい
・親のアカウントに子供も登録できる

長くなりました!!

コロナ禍のマレーシア渡航②渡航直前編に続きます!

ABOUT ME
sumire
フリーランスライター・カメラマン マレーシアで13歳発達障害児・9歳マイペース女子育児をしています。