マレーシア子育て

発達障害児も対象になるIGCSEの合理的配慮について

今回の記事では、これからケンブリッジ式のインターナショナルスクールへの入学を検討している・すでに入学している発達障害児の保護者様が知っておくべき、IGCSEの合理的配慮について説明します。

IGCSEとはイギリスの義務教育終了と同等の資格であり、世界の大学への入学・就職の際の学業成績証明になります。

ケンブリッジ式の学校では、基本的に14歳〜16歳までの学生を対象とした2年間のプログラムとしてIGCSEが用意されています。

具体的にはYear10からIGCSEに向けての勉強を進め、Year11で試験を受けます。

IGCSEについての基本的な情報を簡単にまとめると、↑のような感じです。

さらに一言で表すなら、IGCSEはケンブリッジ式のインターナショナルスクールのゴールであり、その結果が大学進学・就職に影響すると言って良いでしょう。

そんなIGCSEでは嬉しいことに、発達障害児に向けての合理的配慮が用意されています。

IGCSEで受けれる具体的な合理的配慮

早速、IGCSEで受けられる具体的な合理的配慮について説明してきます。

CAMBIDGEの公式サイト・発達障害児支援の先生との話を参考にまとめていますが、私の解釈に間違いがあったら指摘していただきたいです。まだまだ調査中でございます。

CEMBRIDGEの公式サイトでは、次のようなページで合理的配慮についての情報をまとめています。

Special education needsについて

そのまま翻訳しちゃって簡単にまとめると、ケンブリッジでは次のような問題を抱える子どもに対して合理的配慮を提供しているんです。

  1. 行動やソーシャルスキルに問題がある
  2. コミュニケーションや言語障害がある
  3. ADHDまたはADD(注意欠陥多動性障害・注意欠陥障害)
  4. 理解や計画をすることが難しい
  5. 聴覚障害
  6. 識字障害・失読症など
  7. 数字に関する課題が難しい
  8. メンタルヘルス
  9. 神経性障害
  10. 視覚障害

うちの子の場合は、識字障害・ADHDが該当します。

上記のような問題を抱える生徒は、試験で本人の特性に合わせて以下のような配慮が求められます。

  1. 試験時間の延長
  2. 別室受験
  3. 手書きではなくコンピューターを使用する
  4. テスト用紙の修正(文字を大きくする・点字など)
  5. テスト問題の読み上げ
  6. 試験中の休憩

我が家の場合、現在学校でケンブリッジのルールに基づいて試験時間の若干の延長を認めていただいています。

息子以外にも一学年に数人の生徒が10分程度(パーセンテージで計算されているようなのですが、正確な数字が出てこず、、すいません)の追加時間をもらっています。

また、別室受験が必要な生徒・問題文の読み上げが必要な生徒もいるそうです。

学校側はあくまで息子の成績や特性と私の希望、学校でできることを擦り合わせてくれており、「今の息子には試験の延長」が必要であり有効だと考えているようです。

発達障害児向けの学校でもないのに一生徒にここまでしていただいて、本当にありがたい。

合理的配慮を受けるために必要な取り組み

ケンブリッジのサイトを確認しているのですが、IGCSE向けの合理的配慮の情報を見つけられておらずケンブリッジのEnglish Language Assessmentのページを参考に話を進めます。

学校の先生から聞いた話も合わせると、合理的配慮を受けるための条件は恐らく次のようなものです。

  1. 直近の診断書(学習障害などの障害内容が説明されているもの)
  2. 資格を持つClinical, Chartered Psychologistなどのスペシャリストによる評価

この辺、いずれ直接問い合わせしてみようと思います。すでに子どもがYear10以降の方は、すぐに確認した方が良さそうですね!

また、我が家の場合は日本の児童精神科でいただいた英語の診断書・日本語の検査結果と私が翻訳したものを学校に提出しましたが、やはり正式な文書としては認められず・・

マレーシアのサイコロジストの先生に頼んで、診断書・評価・検査結果を提出しました。

そちらの先生には現在も定期カウンセリングを依頼しており、これからも長くお付き合いしたいと考えているので、IGCSEの合理的配慮に必要な書類の作成も依頼したいと考えています。

特にIGCSEの試験では合理的配慮の申請の締め切りが設けられているため、早めの準備が大切です。

マレーシアで息子が再診断を受けた経験は、こちらの記事を参考にしてください。

日本の場合も調べてみた!

日本でも、発達障害児はさまざまなシーンで合理的配慮を求められるようです。

例えば、センター試験では発達障害を持つ生徒に対して、次のような特別措置が用意されています。

  1. 試験時間の延長(1.3倍)
  2. チェック解答
  3. 拡大文字問題冊子の配布
  4. 別室の設定
  5. 注意事項などの文書による伝達
  6. 試験室入り口までの付き添い

これは、安心感がありますね。

発達障害児も、ちょっとの工夫で他の子どもと同じような成果が出せる場合もあるという点が認知されていることが嬉しいです。

まとめ

私がケンブリッジのサイトを読み込めておらず、必要な情報を全て届けられた記事ではないのが申し訳ないです。

自分の子供がまだYear6なため、具体的な用意をスタートしてないのが原因ですね・・追加の情報を随時更新します!

IGCSEを考えている発達障害児の方や保護者の方は、合理的配慮の活用も考えてみてください。

私は、発達障害児は困難をなんとか乗り越えようとチャレンジしているのだから、使えるものは使うべきだと考えます。

ABOUT ME
sumire
フリーランスライター・カメラマン マレーシアで13歳発達障害児・9歳マイペース女子育児をしています。